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不妊治療と仕事の両立はできる?

不妊治療、妊娠



不妊治療では排卵、月経状況で受診の日程が決まるため前もって予定を立てることが難しいです。受診のため急遽の遅刻、早退、休みが増えてくると周りにも迷惑がかかり仕事との両立ができなくなっていきます。不妊治療には高額なお金が必要になるため簡単に辞めると決断はできません。

主な治療方法

・タイミング法

排卵日を予測して性交のタイミングを合わせる治療です。

・人工授精

女性側の排卵の時期に合わせ、パートナーの採取した精液から運動している成熟精子を子宮内に注入する治療です。受精から妊娠までの過程は自然妊娠と同じです。

・体外受精

発育した卵子を体外に取り出し、パートナーの精子と受精させできた受精卵を子宮内に戻し着床を促す治療です。

治療のながれ

私の経験した治療の流れです。クリニックにて治療方法が変わるため必ずしも下記の通りに治療が行われるとは限りません。

・タイミング法

月経4~5日目 排卵誘発剤処方があり服用を開始します。

月経開始10日目頃 超音波で卵胞の大きさを確認し排卵の時期を予測します。十分な大きさに発育していない場合は数日後に再度受診となります。

※保険では月に2回まで超音波検査が可能(hmgなどの排卵誘発剤で治療した場合は月3回まで保険適応になる)

排卵後必要な場合は黄体ホルモン補充療法に入ります。注射になると3回ほど通院し注射を行っていく必要があります。

私の場合、注射での黄体ホルモン補充が必要だったため月経開始から次の月経まで6回程度受診をしていました。

・人工授精

タイミング法の受診回数にプラスで排卵前に人工授精に行くことが増えるぐらいであまり日数では変わりがありませんでした。

・体外受精

月経開始16日目より10日間ピル服用開始します。

服薬終了後月経が開始されると受診をし3日目より自己注射を開始します。

自己注射開始4日目頃超音波検査にて卵胞の大きさを確認します。20mmに達するまで数日おきに超音波検査でチェックします(保険の場合月3回まで)。

排卵日前日は採血のため来院します。

採卵当日私の場合は卵巣刺激症候群のため当日は自宅に帰り安静にしているよう指示がありました。

採卵10日以降に凍結できたか結果を聞きに受診します。

私の場合

私の仕事は医療事務でシフト制でした。1か月間のシフトがでているため急遽のお休みが難しく休みの人数が多い場合は休みの人に代わってもらったりと迷惑がかかります。タイミング療法の時は無理に仕事は休まず受診できる日だけ行っていました。幸い休みだけではなく早出勤務終わってからでも受診に間に合っていたのが大きかったと思います。

人工授精になってからもなかなか休みが言いづらく早く次のステップに進みたいと強い気持ちがありましたがタイミングがあった時にしかできなかったです。

体外受精をすると決めてからは治療費が高額になる上に受診回数も増えます。採卵当日休みがとれなかったら困ると思い辞める決断をしました。まず直属の女性上司にだけ不妊治療をしていることを伝え今後受診回数も増え仕事を続けられないので辞めようと思っていると伝えました。

上司からは受診の日は気にせず休んでいい、周りに治療のことを伝えたくなかったら嘘はいけないことだけど嘘も方便と言うからと言ってもらえました。始めに相談をした際はまだ体外受精をすると決めた段階で検査などがまだ終わっていない状態だったので今後のお金の心配もあり働かせてもらうことにしました。

上司に伝えたことによってタイミング、人工授精でもお願いをしてお休みをもらったり前より治療には行きやすくなりました。ただ迷惑がかかるのは同じ現場で働いている同僚のため上司には治療に専念してと言ってもらっていましたが同僚に仕事を代わってもらわないといけない申し訳なさが強かったです。

同僚には不妊治療と伝えず病院受診したいとだけ伝えお休み、早退をしていました。なにを聞かれても「全然大したことはないんですけ」」とふわっと答えていました。同僚も聞きたいけど聞きにくいといった感じでした。

体外受精の治療が始まってから短期間での受診回数が増え早退をしたいと伝えた日に同僚に「前もって受診の日は分からないの?」と聞かれました。病院に行くとだけ伝え病状について話していなかったので嫌味ではなくただの疑問として聞かれたことだったと思うのですが私にとってはその言葉が重く直前の休みは迷惑だと言われているようにしか聞こえなかったのです。その日は病院まで送っていくと旦那が迎えに来てくれていたのですが車に乗った瞬間号泣、詳しい話はせずもう仕事を続けられないとだけ伝えました。

旦那は辞めていいよと言ってくれました。

お金の不安はありましたが気持ちは変わらないと不妊治療のことを伝えていた上司に伝え2カ月後に辞めることに。有給がたくさん余っていたので受診日に当たりそうなところには前もって入れ辞めるまでの2カ月間を過ごしました。

仕事を辞めて後悔はしていません。仕事を続けてこの先も子供を授かれなかったとしたら仕事を辞めてでも治療に専念しなかったことにの後悔が大きいと思っているからです。

ただ保険適応になったいまも治療費は高いです。治療がいつまで続くかは分からないなかお金の心配はつきません。

辞めて

後悔はありませんが今後不妊治療をしていても働きやすい社会になっていてほしいと強く願います。

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